千年檜 天狗のとまり木
足尾の滝(千畳敷岩屏風)
足尾(あしお)の滝は落差が28mで、安山岩の黒肌に一つの流 れが二筋に分かれ、それが幾筋もの水の滴れになって滝臺に 注がれています。滝の周りにはカエデやナラ、それに落下揃と みえる風情のヤマツバキが咲きます。滝までの林道及び遊歩 道も散策コースとして景観的にすばらしいものです。
足尾の滝の四季
千年檜「天狗のとまり木」
滝つぼからの眺めでは気付きませんが、地元住民の方々が整 えた遊歩道を登ると、岩場に張り巡らせた根でしがみついて ているような力強さがある檜です。非常に厳しい環境下に生育 しているため、木の年平均成長と木の半径から算出考察する と樹齢1000年の年月と見込まれます。
『天狗のとまり木』の云われ
皇極天皇(600 年~ 645 年頃)の御代蘇我入鹿に攻められた 山背王(やましろおう)(聖徳太子の息子)は深山に住む天狗に身の安全を守らすため、天狗庇護のもと大和を逃れて、越原真武長者を訪ねてきた。
山背王は天狗を当地深山にある風 光明美な滝の上に住まわせていた。山背王がある日、病にかかられたため、当地の大中臣長磨は手を尽くしいろいろとお 世話をしたが、効き目なく落命された、山背王は落命される 前に天狗を呼び、お前が住んでいる深山の中で一番の良い木 を住み処とし、この先、永久に当地の守り神として尽くすよ うに命令をしたと言い伝えられています。
子供が悪さをすれば親たちは「天狗のとまり木にくくりつけられるよ」「天狗が迎えに来て山奥に連れていかれるよ」などと言うので、子ども達からは恐れられていましたが、この天狗は山背王の遺言を守り、犬見の地に天変地異が起こらないように犬見の郷人 を見守ってきたと言われています。
所在地 | 〒679-3103 兵庫県神崎郡神河町長谷 |
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パンフレット | 足尾の滝.pdf |